
お香を楽しみたいけれど「専用のお香皿がなくてもいいの?」と疑問に思ったことはありませんか?
その際に欠かせないのが「お香皿」。 でも、「専用の皿じゃなくてもいいのでは?」「家にあるもので代用できるのでは?」と思ったことはありませんか?
この記事では、「お香皿ってなんでもいいの?」という疑問に答えながら、安全で使いやすい代用品やNG素材まで詳しく解説します。
お香皿はなんでもいい?

お香皿を「なんでもいい」と考えてしまうのは少々危険です。
確かに、お香の種類や使用環境によっては代用品でも問題ない場合もありますが、素材や形状を誤ると安全性に大きなリスクを生じます。
お香皿の役割と基本的な使い方
お香皿には以下のような重要な役割があります。
| 役割 | 説明 |
|---|---|
| 灰の受け皿 | お香の燃えカスや灰を受け止め、床や家具を汚さないようにする |
| 火災防止 | 燃えているお香が周囲の可燃物に触れないようにする |
| 美観の演出 | インテリアとしてお香の雰囲気を引き立てる |
特にスティック型のお香であれば、立てるための穴や支えが必要です。
コーン型の場合は、安定して置けるくぼみや平らなスペースがあれば、安全に使用できます。
最近では渦巻き型やチップ型といった変わり種のお香も増えているため、それぞれのタイプに合わせた使い方を意識することが重要です。
使ってはいけないNG素材とは
お香皿の代わりとして、絶対に使ってはいけない素材も存在します。
| 素材 | NG理由 |
| プラスチック | 熱で変形・発火の危険あり。煙による有害ガス発生の可能性も |
| 紙や布 | 燃えやすく、風などで火が広がる恐れがある |
| 木製(未加工) | 表面が焦げやすく、香りの風味にも悪影響を与える場合がある |
これらは一見「ちょっとした置き場所」として使えそうですが、火を扱う以上、素材の性質に十分配慮する必要があります。
とくに火の取り扱いに不慣れな方は、耐熱性のある素材を選ぶことが何よりも重要です。
代用品として使える身近なアイテムまとめ

「専用のお香皿を買うのはハードルが高い」「とりあえず試してみたい」そんな方には、手持ちのアイテムで代用する方法がおすすめです。
条件を満たしていれば、十分に安全で快適に使うことができます。
100均・無印・セリアで代用できるもの
最近では、100均や無印良品、セリアといった店舗でも、使えるアイテムが揃っています。
| 店舗 | 商品例 | 特徴 |
| 100均 | 耐熱ガラスの小皿、陶器の小鉢、ステンレス製のトレイ | 安価で手軽、種類豊富で選びやすい |
| 無印良品 | シンプルな陶器皿、耐熱皿、小鉢 | ナチュラルな雰囲気でインテリアにも馴染む |
| セリア | アクセサリートレイ、ミニプレート | 小型でお香用にぴったりのサイズ感 |
形状が安定していて、耐熱性があれば、意外なほどしっかり代用できます。
中には、本来お香皿として作られていなくても、デザインや大きさがぴったり合うアイテムもあります。
ガラス・陶器・皿などの安全性と注意点
ガラスや陶器の皿は、お香皿の代用品としてとても相性が良い素材です。
ただし、以下のような注意点があります。
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ガラス皿:耐熱ガラスであることが必須です。通常のガラス皿は、熱によって破損することがあるため注意。
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陶器皿:釉薬の種類によっては、熱に反応して色が変わったり、表面に影響が出る場合があります。
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金属皿:ステンレスや真鍮などは熱に強く掃除も簡単。ただし、火の扱いに慣れていない方は金属の熱伝導に注意が必要です。
いずれの場合も、お香が倒れたり燃え移ったりしないよう、安定した設置場所を選び、周囲に燃えやすい物を置かないことが大切です。
代用時に気をつけたい3つのポイント
お香皿を代用する際には、以下の3点を必ずチェックしましょう。
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耐熱性の確認:お香の熱に耐えられる素材かを事前に確認する
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通気性の確保:煙がこもらず、火が消えにくいように空気の流れを意識する
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安定性のある形状:ぐらつかず、倒れにくい形を選ぶ。底が平らで重みがあるものが理想
また、耐熱マットやコースターを敷くとさらに安全性が高まります。
少しの工夫で、手軽に安心してお香時間を楽しむことができます。
おすすめのお香皿と選び方ガイド
お香皿を選ぶときは「安全性・デザイン性・用途」を基準にすると、満足度の高いものが見つかります。
自分のライフスタイルやインテリアとの相性を考慮することもポイントです。
ここでは初心者向け・おしゃれ派・仏壇用の3つに分けておすすめのお香皿をご紹介します。
初心者向け:コスパ重視の定番商品
お香初心者には、手頃な価格で安全性も高い陶器製等のお香皿がおすすめです。
初めてお香を試す人にとって、コストを抑えつつ手軽に始められるのは大きな魅力です。
100均でもシンプルなお香立てが手に入るので、まずはお試し感覚で始めたい人に最適です。
また、スターターキットを利用すれば、お香と皿がセットになっており、すぐに使用できるのも魅力です。
| 商品例 | 特徴 |
|---|---|
| ダイソーの陶器皿 | 安価・耐熱性あり |
| 無印良品のお香立て | シンプルでどんな部屋にもなじむ |
| Amazonのスターターキット | お香と皿がセットで届いてすぐ使える |
おしゃれさ重視:インテリアになるデザイン皿
見た目も楽しみたいなら、ガラスや木製、北欧・和モダン風のデザイン皿を選ぶと良いでしょう。
お香タイムを癒やしのひとときとして演出するには、インテリアとの調和も大切です。
ただし、木製やガラス製は耐熱性に注意が必要です。
火の扱いには十分注意し、受け皿とセットで使うのが安心です。
| デザイン | 素材 | 注意点 |
| 北欧風の丸皿 | 木製 | 火が直接当たらないよう注意 |
| 和モダンな黒皿 | 陶器 | インテリア性と耐久性を兼ねる |
| カラーガラス皿 | ガラス | 高温に弱く、下に金属皿を敷くと安全 |
仏壇用や和風インテリアとの相性
仏壇用には香炉型や灰を使うタイプが主流です。
これらは静かで落ち着いた印象を与え、日々の供養や瞑想の場面にも適しています。
伝統的な陶器や真鍮製のものが多く、和室や畳の部屋にも自然となじみます。
香立ての深さや灰の使用可否を確認して選ぶと、より快適に使えます。
香りが立ち上がる様子や煙の動きにも違いが出るため、自分の目的に合ったものを選びましょう。
お香皿を長く使うための手入れと注意点
お気に入りのお香皿を長く清潔に使うには、定期的な掃除と素材に応じたケアが欠かせません。
また、適切な手入れをすることで、香りの質も保たれ、見た目の美しさも維持されます。
特に焦げつきや香りの残留には注意が必要です。
焦げつきを防ぐ掃除方法とコツ
焦げつきの主な原因は、高温になった灰やお香が皿に直接触れることです。
この焦げは見た目の劣化だけでなく、次に使用する際の香りにも影響を与えます。
以下の対策で皿の劣化を防ぎましょう。
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使用後は冷めてから乾いた布で灰を除去する
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陶器製は中性洗剤で洗えるが、金属製は水気をすぐ拭く
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高温が心配な場合はアルミホイルを敷いておく
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定期的にメラミンスポンジなどで軽くこすって汚れを除去する
香りが混ざらないためのケア方法
お香は香りの繊細さが魅力です。
前回使った香りが残っていると、次に焚いたお香と混ざって本来の香りが楽しめません。
香り移りを防ぐためのポイント:
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使用後はしっかり換気する
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定期的に皿の表面を拭き取る
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長期間使わない場合は密閉袋に入れて保管する
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強めの香りを使用したあとは、ぬるま湯に浸けて洗浄する
まとめ
お香皿は「なんでもいい」というわけではなく、素材や使用方法によって向き・不向きがあります。
間違った素材を使うと安全面で問題があるだけでなく、せっかくのお香の香りを台無しにしてしまうこともあります。
初心者にはコスパ重視の陶器皿、おしゃれ重視の方にはデザイン性の高いもの、仏壇用には伝統的な香炉タイプなど、用途に合った選び方が大切です。
また、焦げつきや香りの混ざりを防ぐためのお手入れも欠かせません。
お香の時間をより豊かにするためにも、自分のライフスタイルや目的に合ったお香皿を選んで、心地よい香りの時間を楽しんでください。
正しい道具と丁寧なケアで、毎日のお香タイムがもっと特別なものになりますように。